2015年5月13日水曜日

CF-RZ4!

久しぶりにミニノートを購入してしまった。

レッツノート LX3とThinkPad X201をすでに持っていたんだが、
・LX3:14インチは嵩張る
・X201:重い・起動が遅い(HDDのため)・負荷かけると熱い
…というのは建前で、前々から狙っていたのと処分価格で安く手に入れられたから
というのが本音w
さて、購入したのはレッツノートRZ4
以前(6年前くらい)同じくレッツノートのR8を使っていたことがあり、あの小ささと
軽さ・モバイルでは必要十分な性能・そして頑丈さは印象的だった。
その後J9/J10といった明らかに売り方を間違えた(女子力(笑))製品の後、
10インチノートはしばらくラインアップから姿を消していたが、昨年10月にまさかの
復活!

レビューは各種サイトでさんざん既出のため、以下は個人の主観で↓
【筐体】
・Rシリーズ以来の小型超軽量機!
・今どきの流行に便乗して?Rシリーズよりもだいぶ薄くなった
・Panasonic曰く過去シリーズと同程度の堅牢性・耐圧性能は維持しているとの
 ことだが、若干不安
【液晶】
・解像度1900*1200というFHD+αの解像度。超精細。
・ただしデフォルトの解像度では超絶に文字が小さい…
・デフォルトでは文字の拡大率は150%に設定されているが、文字サイズをいじる
 のは何かと弊害が出るので設定を以下のように変更
  ・解像度:1440*900に変更
  ・文字サイズ:100%に変更
 液晶サイズが10.1インチであることを考えるともう一段階解像度を落としても
 いいかもしれない。
 タッチパネルはおまけ程度としか考えていないのでどうでもよい。
・IPS液晶のため、発色はたいへんよろしい。
・タッチ対応のためだろうか、実表示領域の外側の黒枠がすごく邪魔。黒枠削れば
 もう一回り小さくできるのでは(そうなるとキーボード操作はほぼ不可能になるか…)
【I/F】
・USB3.0*3、有線LAN端子、アナログVGA、HDMI、SDカードスロット、
 ワイヤレスLAN ON/OFFスイッチなど
 必要な端子はこのサイズにして何一つ欠けていないのは大変素晴らしい。
 また、別途アダプターをかます必要のないフルサイズ端子というのもポイント高い
 ただ、ワイヤレスのON/OFFスイッチの切替方向が過去のレッツノートと逆だった
 のは若干面食らった。
・キーボードはアイソレーションになった以外はRシリーズとほぼ同じ感じ。
 過去にRシリーズを使っていた人ならすぐに慣れる。
 (縦ピッチが短いため)このサイズのPCを初めて使う人や指の長い人には窮屈かも。
・キーストロークは深くはないが、意外と打ち心地は悪くない。安物ノートのように
 カチャカチャうるさくもないし、配列も変態ではないので。
 個人的にはカーソルキーが1段下がって独立しているのは大変ありがたい。
・タッチパッドは長方形のスタンダードなもの。個人的にはデカすぎるのだが、
 Windows8の糞仕様の影響のため致し方なし。
 それでもボタン独立式だしキーボード使用中にタッチパッドに掌が当たって
 ベコベコクリック(個人的にこれが一番イライラさせられる)にならないだけ
 相当マトモ。
 個人的には、RZの大きさならRシリーズ以来のくるくるパッドのほうが使い勝手
 よかったかも…
 タッチパッドのボタンは割と早くガタが来そう。
 
【性能】
・CPUはCore-M。一応2コア4スレッドだが、Core-i5などと同列に考えてはいけない。
 そもそも4.5Wの超低電力駆動する代物なので、ターボブーストはかかるがピーク
 パワーは高くないと思われる。
 ただし、発熱は非常に少ない。
 こればかりはもう少し使い込んでみないと判断はできないが、まさかこのPCで
 重量級の作業などしないだろうからOfficeやWeb閲覧がストレスなく動けばよい。
・メモリは4GB固定で交換増設不可なのが購入時一番頭を悩ませた。
 今は良よくてもWindowsUpdateやアプリのアップデートを繰り返すと段々メモリ食い
 になるので、いつまで快適に使えるのか?
・SSDは128MB。あまり評判のよろしくないSamsung製TLC。ちゃんと調べれば換装は
 可能なようであるが、とりあえずSSDの劣化が目立ってきたら考える。
・画面を回転させてタブレットモードでも使用可能だが、正直どうでもいい。
 むしろ余計な機構が増えたことによる機械的トラブルが心配。
※余談だが、購入後1発目のWindowsUpdateは2時間くらいかかった…
 
【バッテリー】
・JEITA2基準の測定で10時間なら8掛けでも8時間くらいは持つはず。
 日帰りならバッテリーの心配はいらない。
 バッテリー交換可能なので、最悪予備バッテリー買えばいい。つか、何で今まで
 普通にできていたことが今のPCではできなくなっているのか、そちらのほうが
 不思議で仕方ない。
 バッテリー自体もそんなに重くはないし、容量もさほど大きくないと思われるが、
 この駆動時間はCoreMの省電力とPanasonicの新技術によるところが大きいのだろう。

【モバイル性】
・いやー、小さいPCってこんなに持ち運びが楽だったんだなー、と久しぶりに実感た。
 先に挙げたLX3やX201も十分モバイルに耐えうる機種なんだけど、フットプリントの
 大きさがこんなに影響を与えるとは。
 自分のカバンだと500mlの水筒を入れると横スペースに余裕がなくなっていたのだが、
 これなら何の問題もなさそう。
 あとは耐久性がどれだけのものか、実証実験しながら結論を出したい。

【総評】
・リアルモバイルPCとしてはほぼ文句ない出来だと思う。値段は高い(といっても
 昔のR/T/Wシリーズの時と比べたら破格値だと思うが)が、それだけの価値・
 訴求力は十分にある。
 コストダウンによる意味不明な使いにくさも無い。
・ただ、ところどころ気になる点もある。
 1)メモリ固定
  もともとノートPCで拡張できるのはメモリくらいのものでだったのだが、
  固定化されたのは痛い。
  まあ純粋にスペースがなかったんだろうが、Rシリーズではメモリ増設可能だった
  ことを考えるともう少し頑張ってほしかった。
  (メモリ8GBモデルもあるが、お値段が一気に跳ね上がるので手が出なかった…)
 2)売り方
  「Rシリーズの再来」と騒がれているが、メーカー側はどうも女性向けをアピール
  しているきらいがある。
  今どきの女性はわざわざクラムシェルのノートは選ばないと思う。
  どうせiPhone/iPad/Macbookに流れる。
  最近の個人向けレッツノートは防滴キーボードとかTPMが省略されたりなど、
  あってほしい部分まで削ってしまっているのがいささか腑に落ちない。
  「ビジネス向け」を謳うのなら、この辺の機能はあったほうがセールスポイントに
  なると思うのだが
  (だったら直販なり法人ルートで買えや!と言われればそれまでだが)。
  ※Pro版でないWin8.1だとフォルダ単位での暗号化もかけられないということを
   初めて知ったorz

【購入後インストールしたソフト】
・ESET SmartSecurity8(セキュリティソフト)
・サクラエディタ 2.2.0.1(定番中の定番テキストエディタ)
・ClassicShell4.3.1(Windows7までのスタートボタン機能復活)
・MicrosoftOffice2010 Home&Business
 (Office2013がバンドルされていないモデルを購入したため、自前のライセンス)
・Keepass2.2.9(パスワード管理ソフト)
・Firefox(ブラウザ。IEだけでは不便なところもあるため)
・Thunderbird(メールクライアント)
⇒この時点でSSD残り容量70GB

2015年5月6日水曜日

今更ながらのUltrabookとやらとキーボード

3年くらい前からだろうか、Intelが"Ultrabook"なるカテゴリーを推進し始め、今ではモバイルノートの大多数がUltrabookになり、15インチクラスの大型ノートにまでUltrabookを冠する商品が店頭にも並んでいる。

ウルトラブックの定義に関しては面倒くさいので割愛するが、まあ良い点悪い点もそれなりに。
【良い点(個人的に)】
・全体的にかなり軽量化された
・UシリーズのCPUでも普段使いならパワー不足を感じることはまずなくなった
・バッテリー駆動時間がかなり改善された
・発熱量激減
・SSDの普及に伴って起動が快適に

【悪い点(個人的に)】
・筐体を薄くしすぎて剛性が不安
・タッチパッドとクリックボタンが一体化した代物が増えた(これはウルトラブックとは関係ないか)
・筐体が薄くなった分、キーボードのストロークが浅くなりすぎ
・横並びで個性が無くなったので、選択に困る

良い点についてはいろいろなメディア系ページや各種レビューサイトに載っているので深くコメントしない。まあ、特にモバイルPCにとっての恩恵はかなり大きいと思う。

で、問題は悪い点。 これらを指摘しているサイトも色々あるんだが、どうもPC作りには反映されていないようで…


まず"筐体を薄くしすぎて剛性が不安"な点。
省電力化の進化に伴って熱問題が軽減されたことや市場の要望のあるのだろうが、とにかく非常に薄くなった。今の最薄ノートなら、以前使っていたLet'snoteの半分くらいか。
ただ、確かに持ち運びには便利だし鞄などへの収まりもよくなるのだが、正直やり過ぎの感が無くはない。
薄くした分筐体の強度は落ちるが、それをきちんと補っているのかというとかなりメーカーによって差が出る。昔みたいにあからさまにフニャフニャの代物はさすがに無くなったが、持った感じが「何かヤワい」ものは結構ある。


次に "タッチパッドとクリックボタンが一体化した代物が増えた"点。
近年特にこの部分の改悪が著しいと思うのは俺だけか?
一昔前なら悪くてもボタンはパッドとは独立してシーソー式のボタンくらいは確保していたのだが、今は一体型パッドが大多数。
これの何が使っていてイライラしてくるかというと
クリックボタン部分までカーソル操作が利いてしまう
  →クリック時に狙ったところからずれる
②出来の悪いパッドだとクリックボタン以外の部分にちょっと力を入れただけでクリック反応
  →キーボード入力中に親指の下のあたりがパッドに触れ、ちょっと荷重がかかっただけで
   クリック反応…
   さらにこのときにパッドが「ベコッ」とする感触が不快極まりない。


"筐体が薄くなった分、キーボードのストロークが浅くなりすぎ"な点
物理的な空間が狭くなるのは致し方ないとしても、キーストローク1mmのノートとか、絶対長文打てないです。ものすごく疲れる。昔の電卓より酷いんじゃないかと錯覚するときもある。
これは慣れの問題もあるのかもしれないが、昔からデスクトップの標準的キーボードを使っていた人にはかなり厳しいのではないかと。
さらに輪をかけてキー配列がおかしなノートだと、もはや使う気無くなる(たとえばAcerとか)。


"横並びで個性が無くなったので、選択に困る"点
省略。


新しい機構に取り組むのも大事だし、見た目のインパクトと売り文句がないと商売上マイナスだからそうせざるを得ないのだろうけど、正直基本的な部分はもっと詰めてほしいものである。



…ここまで書いて思ったんだが、↑って、結局Macbook Airに影響された(体よくパクった)だけなんじゃないか?
だから個性もなくなるし、あんな妙ちくりんなタッチパッドがのさばる。
いくら売れてるからって、もう少し頭を使えと言いたくなる。

そもそも俺は、Macの何がいいのかさっぱり理解できないし道具としてもあまり評価してない。
売り方とプレゼンテーション能力は凄いとは思うが。