2022年1月23日日曜日

エボライド2の走行感など

ちょっと前に購入後しばらく待機状態だったシューズ。

ジョグ用のGT-1000のアウトソール(前足部)がだいぶ減ってきたので、後継機として本日デビュー。


asics Evoride2



たぶん万能系トレーニングシューズの系統だと思う。ガイドソールが最大の特徴。

前作から割と評判よかったので、ガイドソールテクノロジーを試すべく購入した次第。

購入理由は他にもあって、

・重心移動で走る感覚を養いたい

・前足部の減りが早いので、屈曲溝の少ないシューズで改善できるか試したい

・楽に距離踏みたい

・前作はサイズが25.5~しかなかった

などなど。


シューズの外観から。

アッパーは…普通(^_^;) アシックスなのでホールドが足りないとかは無く、普通に履ける。

当然ヒールカップはしっかりしたものが入ってる。

前作はシュータンの厚みが気になると巷では言われれいたが、今作は若干薄くなった模様。とはいってもジョグ用シューズのシュータンかな。

内側のストライプがただのプリントなのはGT-1000と同じで若干不満。廉価版とはいえ、ちょっと惜しい、

サイズ感も普通のジョグシューズと同じくらいで普通だと思うけど、つま先上がりなので一応試し履きはしたほうがいいかも。



次、ミッドソール。

踵の厚みは相当なもの。前足部も何気に厚め。一昔前なら「超厚底」に感じるくらいだけど、今では「中~厚」くらい(感覚がマヒしてる)?

ソールの素材はフライトフォーム。前作のFFプロペルから変更されている。

・軽くしたかった

・ソールの厚みでクッションは担保されている

・特性上反発力はさほど必要ではない

上記理由からと勝手に判断。それにしても、ここ1年でFFプロペルがあっという間に市場から駆逐されたなぁ…今はライトレーサーとGT-2000(国内未発売)だけか。バランス取れてて結構好きだったんだが。

ゲルは非搭載。まあこれだけソールの厚みがあれば不要だろう。ライトヘビー級の私でも困らない程度のクッションはある。ソールの厚さをまんまクッションに使っている(あとはガイドソール形状の維持のため?)という、至極わかりやすいソールの厚み。

一番のトピックのガイドソール。初見ではかなりキワモノ感があるが、履いてみると違和感はさほどないのが驚き。


アウトソールはグリップそこそこで屈曲溝が無い。シューズの性格上、あまり屈曲するとガイドソールの意味がなくなるからだろう。とはいえガチガチで全く屈曲しないわけではなく、ソール自体はそこそこ柔らかいので力入れればそれなりに曲がる。プレートも入ってないし。



走ってみた感想を以下に。

まずキロ6分程度でアップ。このくらいのスピードだと普通にクッション系シューズの感触。

その後少しづつスピードアップしていくと、段階的にガイドソールの恩恵が出てくる感じ。うたい文句の通り、足首で蹴る動作をガイドソールが代替してくれる感じ。確かにふくらはぎや足首の負担は少なく感じた。あとは足抜けがいいので自然とピッチが上がる。重心を前よりに意識して走ると、思っているよりも自然にスピードが出ている感じ。前傾姿勢を保てるうちは楽にスピードに乗れそう。

そこそこ急な上り坂も走ってみたが、前足部せり上がっているおかげか脚の回りが明らかによくなってた。もしかしたら、ガイドソールの恩恵を一番受けられるのは上り坂かもしれない。

ソールにかなりの厚みがありとはいえ、不安定な感じは一切無かった。アウトソールの幅が広いので横方向の接地面が広い&フライトフォームが適度に固めなのが影響しているのだろう。

11キロほど走ってみたけど、好感触。ガイドソールも見た目よりは自然な走行感で、「気づいたら普段より心持スピードが上がる」「足首や脹脛は普段より疲れない」というのを実感できた。


一方でこのシューズをもっと使いこなすには、

・重心を前に移動することを意識していないと恩恵が少ない

・重心を前に持っていくために前傾姿勢を保とうとすると、体感の強さがないと持たない

・ペース感覚を養っておかないと、距離を伸ばした時に想定外の失速をしそう

ここらあたりに気を付けないといけないかも。


あと、最近流行りの「反発性」はそんなに無い。プレートもないし、フライトフォーム自体反発に極振りしていないので。


おまけ:調子に乗って下り坂を突っ込んで走るとちょっと怖い思いをするかも…くれぐれも、安全を確かめましょう。


総じていい出来のシューズ。そして「面白い」。

クッションも普通以上にあるし、もっとスピード&距離を伸ばして走ったらまた違った面も見えてくるかも。そしてスピードはもっと上げられそう。

あと、変な表現だけど、「怯まず前へ」(東洋大学の関係者の方ごめんなさい。勝手にスローガンを引用させて頂きました)の気持ちを持って走るとよりタイムが出そうなシューズの特性かな、と思った。


で、このシューズの恐ろしさは何といっても価格

これだけのポテンシャルを持っていて、定価\10,000-って凄くないか?

つか、定価\10,000アンダーで

・GT-1000

・エボライド

・ライトレーサー

・ハイパースピード

と練習~レースまでサブ3.5くらいまでだったら十分すぎるレベル(履き分けはするのを前提)のシューズを揃えられるアシックスの底力…