2011年9月26日月曜日

所謂デスクノート・ホームノート論

量販店などで安定して売れているのは、やはり15インチ~17インチ液晶のホームノートのようだ。当然選択肢も多い。NEC・富士通・東芝・ソニー・ASUS・Acer・レノボ等々。
昨今のパソコンの低価格化も相まって、激戦区の様相を呈している。まあ、選択肢が多く競争が生まれて良いものを適切な価格で買える事自体は悪い事では無い。海外メーカー品なら安ければ4~5万で、国内メーカー品でも10万もあれば十分なスペックのノートが買えるというのも一昔前なら考えられなかった事。

ただ、正直あそこまでデカくなるとノートの意味を殆どなさないんじゃ無いかという疑問もある。「家の中で移動する」といってもそんな機会が頻繁にあるわけでも無いと思うんだけど…。
「ノートだから大丈夫」って考えてこのクラスのノートをモバイルに使う人も結構いるんだけど、車移動ならともかく満員電車の中3キロ近い(それ以上のものもある)物体を持ち運ぶってのは苦行に等しいと思う。そもそも満員電車のような筐体にストレスがかかる状況での持ち運びは殆ど考慮されていないので、どうなるかはお察し下さい。さらにバッテリーが持たない→ACアダプタ・電源コードも持ち運ぶわけだが、ACも結構デカイので余計にかさばるし重い。「別のところまで持ち運んで使う」ならまだわかるが、未だに電車の中で15インチクラスのノート開いている輩を見ると、一体何を考えているんだろうかと気になってしまう。もちろん座っているんだけど、隣とかに来られると正直邪魔である。見た目だけで無く、物理的にウザイ。満員電車でiPad使ってる輩と同じくらい鬱陶しい。

そして困るのが「よく壊れる」点。一時期量販店でサポートのバイトしていたけど、持ち込みされるのはホームノートとネットブックが大半。あと一体型のデスクトップ。
もちろん数が出てるからというのはある。さらにはユーザー層が「あまりPCよくわからないんだけどとりあえず必要だから持っている」という人が比較的多いんで、知らず知らずのうちにPCにストレスのかかる使い方をして壊れるというケースもある。
が、一番感じるのは「低価格化と数字上の高スペック化」によって設計・製造がおざなりになっているのではないかという点。特に熱設計とか「きちんと考えてないだろ!」と突っ込みたくなるブツは結構ある。今時のCPUは単体でも特に熱を持つのに廃熱がダメで使っていてパームレストが熱くなるとか、最悪熱暴走とか未だにある。ノートPCが主流になって何年経っているのかと。

とはいえノートが売れる一番の正義は「停電してもバッテリーがあるからいきなり電源落ちたり壊れる可能性は少ない」「省電力」この2点だろう。特に東日本大震災のような事態が発生すると、少しでも防衛したいという気持ちにはなるんだと思う。何よりデスクトップだと「停電食らうとどうにもならなくなる」という弱点は未だに解消されていないのが現実(UPS付ける手もあるけど…)。さらに「スペースを取る」「配線が面倒」「五月蝿い」等々の要因もあるのでノートに移行していくのもある意味正解なのかもしれない。今デスクトップも省スペース化が流行?のようで量販店などに行くと所謂「一体型デスクトップ」なるものが多いけど、あれほど中途半端なものはないと個人的に思う。性能はノート並みだし可搬性は無いし。あれならノートの方がよっぽどマシな気がしてならない。

売れる要因は色々あるんだろうが、俺個人はどうにも食指が動かない分野なんだよな…。「お前の考え方がフツーじゃねぇんだ!」と言われればそれまでなんだけど。